レビュー

Cities: Skylines IIレビューと序盤攻略の決定版

更新: 城崎 拓真
レビュー

Cities: Skylines IIレビューと序盤攻略の決定版

転機になったのは2024年6月のEconomy 2.0、つまりパッチ1.1.5f1で、補助金頼みでは回らない経済へと舵が切られ、都市運営の手触りがはっきり締まりました。実際、アプデ直後の2024年7月3日には1日あたり肯定レビュー78件を記録しており、ここで評価が持ち直した流れは見逃せません。

転機になったのは2024年6月のEconomy 2.0、つまりパッチ1.1.5f1で、補助金頼みでは回らない経済へと舵が切られ、都市運営の手触りがはっきり締まりました。
実際、アプデ直後の2024年7月3日には1日あたり肯定レビュー78件を記録しており、ここで評価が持ち直した流れは見逃せません。

ただし、無条件におすすめできる作品ではありません。
公式推奨はRTX 3080かRX 6800 XT級とメモリ16GB以上と重く、PS5/Xbox版は2025年夏以降へ延期されたままで、2025年11月にはColossal Orderが開発から離脱してIceflake Studiosへ移行する体制変更も入っています。

だからこの記事では、発売時の不評で止まっている人に向けて「今は買いか」を見直しつつ、購入直後につまずきやすい序盤の赤字と渋滞まで見通します。
税率9%の分岐点、需要バーの色、マイルストーン資金の使い方まで押さえれば、読了後すぐ10万人都市を目指して動けるはずです。

結論:Cities: Skylines IIは今なら買い、ただし条件付き

Cities: Skylines IIは、街づくりそのものをじっくり楽しみたい人で、PCスペックが推奨環境を満たすなら買いです。
反対に、スペックがギリギリな人や、軽快さを最優先したい人は様子見が無難でしょう。
発売直後の評価は荒れましたが、今の論点は「昔ダメだったか」ではなく、「現在の設計で遊び切れるか」に移っています。

推薦度:買づくりが好きなら買い、PCスペックがネックなら様子見

結論ははっきりしています。
都市経営の試行錯誤そのものを味わいたいなら相性は良く、逆に「起動してすぐ快適に遊びたい」「設定を詰める手間を避けたい」なら慎重に見たほうがいい作品です。
発売はPC版2023年10月24日、Metacriticは74/100(mixed or average)で、初期の評価が割れた主因は技術的不具合でした。
発売初日に起動して処理落ちに肩を落とし、いったん寝かせたくなる感触は、累計3,000時間超の前作経験があっても正直ありました。

ただ、ここで切り分けたいのは「初期の印象」と「今の到達点」です。
筆者はEconomy 2.0配信後に再開し、補助金頼みが効かなくなった経済で収支と需要を詰める手応えを得て、これは続けられると評価を改めました。
街が数字どおりに反応し、無理のない税率や路線整理がそのまま結果に返ってくるので、都市づくりの設計を考える面白さはむしろ濃くなっています。

とはいえ、推奨スペックの重さだけは先に釘を刺します。
公式推奨はRTX 3080やRX 6800 XT級、メモリも16GBが前提で、アセット系MODを多用するなら32GBでも余裕とは言い切れません。
ここを甘く見ると、遊ぶ前に失速します。

目的別おすすめ早見表:あなたはどのタイプ

タイプひとこと結論理由
じっくり都市経営したい買い交通、税率、需要、物流を積み上げる快感が強いです
前作経験者買い441タイルの広さとシステム深化で、作り込みの余地が大きいです
初めての街づくり買い寄りただし学習量は多めなので、腰を据えて触りたい人向けでしょう
低スペPC様子見推奨環境が重く、人口を伸ばすほど負荷が増えやすいです
コンソールで遊びたい様子見PS5/Xbox Series版は2025年夏以降へ延期され、2026年初頭時点でも未発売です

この表で見えてくるのは、評価軸が「面白いか」だけでは足りないことです。
前作経験者には、マップ規模が9タイルから441タイルへ広がり、DLCやMODに頼らず標準実装で触れる要素が増えた価値が大きいです。
初めての街づくりでも遊べますが、最初から「住居・商業・工業のバランスを読むゲーム」だと理解して入るほうが、つまずきにくいでしょう。

発売時の不評はどこまで解消されたか(一行サマリー)

2024年6月のEconomy 2.0アップデートが転機になり、2024年7月3日には1日あたり肯定レビュー78件を記録して、従来最高の1日32件を明確に上回りました。
発売直後の「荒れていたゲーム」という印象は今も残りますが、少なくとも評価が後から上向いた事実は数字で示されています。
補助金頼みの経営を外され、動的なサプライチェーンと需要の読み合いが前面に出たことで、都市運営ゲームとしての芯が見えやすくなった、という整理がいちばん実態に近いです。

スペック概要:441タイル・無制限人口の都市建設シム

Cities: Skylines IIは、Paradox Interactiveが販売し、Colossal Orderが開発した都市建設シミュレーションです。
PC(Windows)版は2023年10月24日に発売され、前作から舞台の広さと都市運営の密度を同時に引き上げました。
最大441タイル、171.33km2というマップ規模は前作の9タイルとは別物で、広い土地をどう配分するかが後半の都市設計そのものを左右します。

発売日・開発元・販売元の基本情報

項目内容
タイトルCities: Skylines II
発売日2023年10月24日(PC版)
開発元Colossal Order(2026年以降はIceflake Studios)
販売元Paradox Interactive
対応の中心PC(Windows)

この基本情報を先に押さえておくと、どんな性質のゲームかがすぐ見えます。
都市を広げるだけでなく、住居・商業・工業の需要、交通網、経済のつながりまでまとめて扱う設計で、見た目の街づくりよりも“都市を回す”側の比重が高い作りです。
発売当初は技術面の重さが目立ちましたが、そのぶん地形と区画を使い切る手応えは強く、箱庭のスケール感はシリーズでも際立っています。

推奨スペックと動作環境(2026年時点の目安)

推奨環境の目安は、GPUがRTX 3080またはRX 6800 XT以上、メモリは16GBです。
ここで見ておきたいのは、表向きの「推奨」を満たしても、都市が育つほど負荷がじわじわ積み上がる点でしょう。
人口はハードウェア依存で実質無制限ですが、安定して遊びやすいラインは15万〜20万人程度が現実的です。
筆者が推奨スペック相当のPCで20万人手前まで育てたときも、そこから先でフレームレートが落ち始めました。

項目目安
GPURTX 3080 / RX 6800 XT以上
メモリ16GB推奨
安定運用の人口目安15万〜20万人程度
人口上限実質無制限(ハードウェア依存)

MODを多用するなら、話はもう少しシビアになります。
特にアセット系MODは見た目の充実度と引き換えにメモリ使用量を押し上げ、32GB積んでいても余裕がなくなる構成が出てきます。
実際、アセットを盛った後に構成をいじりながら遊ぶと、ゲーム本体よりもメモリの食い方が先に気になる場面がありました。
街を豪華にするほど負荷も増える、そういうゲームです。

対応プラットフォームとコンソール版の現状

対応の中心はPC(Windows)で、2026年初頭時点でもPS5版とXbox Series版は未発売です。
延期が続いているため、家庭用ゲーム機で遊ぶ前提なら予定どおりに手を伸ばせない状況が長引いています。
コンソール移植を待つか、いまPCで始めるかで体験の入り口が変わるので、プラットフォームの見極めは最初に済ませておきたいところです。
PC版を軸に作られたシムとして見れば、都市運営の自由度と拡張性はかなり高い部類になります。

良い点:前作を超える緻密なシミュレーションと標準機能

最大の魅力は、都市の経済がただの飾りではなく、工業区の配置や物流の流れまで含めて噛み合う点にあります。
動的サプライチェーンが採用され、生産から流通、消費までが連動するため、工場の組み替えが税収や渋滞の変化として返ってくる手応えが強いのです。
前作よりも都市運営を「回している」感覚が濃く、設計の妙を楽しみたい人ほど面白さが立ち上がります。

ダイナミックな経済シミュレーションの手応え

この作品でまず目を引くのは、経済シミュレーションの深さです。
動的サプライチェーンを採用しているので、生産したものがそのまま消えるのではなく、流通の途中を経て消費へつながり、都市全体の景気に影響していきます。
工業区の生産チェーンを組み替えた瞬間に税収と渋滞が同時に動いた場面は、単なる数値変動ではなく、都市がひとつの生きたシステムとして反応している証拠だと感じさせました。
前作の基本システムより都市運営の手応えが増した、という評価はここに根拠があります。

DLC・MODなしで揃う標準機能の多さ

前作ではDLCやMODが必要だった機能の多くが、発売時点で標準実装されている点も見逃せません。
買い足し前提で少しずつ機能を足していく構造ではなく、最初から都市づくりの土台が広く用意されているため、初期コストを抑えつつ遊びの幅を確保しやすいのが強みです。
しかも標準機能としてまとまっていると、ルールの把握や導線の整理もしやすく、拡張ありきの煩雑さが薄れます。
じっくり都市を経営したい人にとっては、最初から選択肢が揃っていること自体が大きな安心材料でしょう。

賢くなった交通AIとリアルなビジュアル

交通AIの改善も、都市の見え方を変える要素です。
経路長・コスト・快適性・エージェント嗜好の4要素で経路を選ぶため、車両の動きが以前より合理的になっています。
迂回路を一本足しただけで車列の流れが変わるのを観察すると、「なんとなく詰まる」のではなく、裏でどんな判断が積み重なっているのかが読めてきます。
エンジニア視点で見れば、経路選択のロジックが街の交通設計に直接返ってくる作りです。

ビジュアルと操作の利便性が上がっている点も、長く遊ぶほど効いてきます。
より緻密でリアルな都市開発は、眺めて楽しいだけでなく、整った街並みが次の区画設計へのモチベーションになります。
見た目の満足度が積み上がると、都市づくりの試行錯誤そのものが楽しくなるのです。
感覚的な派手さより設計の合理性を重視する人ほど、この完成度の高さをおすすめです。

気になる点:重いスペック要求とコンソール版の遅延

Cities: Skylines II の気になる点は、遊ぶ前に避けて通れない現実がはっきりしていることです。
発売当初は重いスペック要求とVRAM消費が目立ち、都市が育つほど処理落ちや技術的不具合が前面に出ました。
アプデで改善は進んだものの、推奨スペックが高めである事実は変わらず、快適さを重視するほど慎重に見たくなる作品です。

重いスペック要求とVRAM消費

最大の弱点は、都市シミュレーションとしてのスケール感と引き換えに、PC側へ強い負荷を求める点にあります。
発売当初はパフォーマンス問題と技術的不具合が批判の中心で、広い道路網や人口が増えた都市を動かすほど、描画や更新処理の重さが目立ちました。
筆者も発売初日に処理落ちで都市が思うように動かず、いったんプレイを中断しています。
作り込みの深さがそのまま負荷になる設計なので、見た目のきれいさ以上にVRAM消費を意識しないと、都市が大きくなる前に息切れしやすいのです。

アプデで手触りは良くなりましたが、推奨スペックは依然として高めです。
特に、都市開発ゲームは「少し重い」だけでも道路計画や区画整理のテンポを崩しやすく、快適性の差がプレイ体験に直結します。
軽い気持ちで始めると、発想した街づくりより先に動作の重さと向き合うことになりかねません。
逆に言えば、環境を整えてじっくり遊べる人ほど、この作品の良さを受け取りやすいでしょう。

コンソール版の延期と開発体制の変更

PS5/Xbox Series版は2025年夏以降へ延期され、2026年初頭時点でも未発売です。
つまり、コンソールで遊びたい読者には現状PC一択という整理になります。
都市建設は長時間のUI操作や細かな修正が続くため、どのプラットフォームで触れるかは単なる好みではなく、遊び始めるハードルそのものを左右します。
予定していた遊び方がコンソール中心だった人ほど、ここは見逃せない差でしょう。

さらに、2025年11月17日にColossal Orderが開発から離脱し、以降の開発はIceflake Studiosへ移行しました。
これは単なる名義変更ではなく、今後のアップデート方針や改善の積み上げ方が読み取りにくくなる要素です。
発売後の調整を見ながら長く付き合うタイプのゲームだからこそ、開発体制の変更は購入判断に影響します。
安心して積み上げたい人には、ここに不確実性が残るのは事実です。

アセット数とDLCの評価の振れ幅

発売初期のアセット数は、前作(DLC込み)と比べて少なめでした。
都市づくりは道路や地形だけでなく、建物の表情や装飾の引き出しで満足度が変わるため、素材の枚数不足は見た目以上に効いてきます。
DLCの評価も振れ幅が大きく、期待した内容と差があったときの落差が目立ちました。
筆者もDLCを購入したものの、想像していた広がりと違って肩透かしを食らった場面があり、このシリーズは追加要素の当たり外れを冷静に見たほうがよいと感じています。

DLCは都市の個性を伸ばす半面、買い足し前提で見るほど慎重さが必要です。
特に、否定的な反応で配信停止・返金となった例まである以上、「後から足せばいい」という考えだけでは危ういでしょう。
アセットの少なさとDLCの評価の揺れは、単独では小さな欠点でも、積み重なると街の見栄えと遊びの幅を圧迫します。
手軽に低スペックで遊びたい人、あるいはコンソールで気軽に始めたい人ほど、この弱点の影響を強く受けるはずです。
良い点の裏返しとして、どこに負荷とコストが乗るのかを見ておくと、向き不向きは判断しやすくなります。

前作Cities: Skylinesとの違いを3軸で比較

Cities: Skylines IIの評価を前作と比べるなら、結論は明快です。
規模と機能の現代化を重視するならIIが優勢で、見た目のバリエーションや枯れた安定感を求めるなら前作に分があります。
発売時点のPC版は2023年10月24日でMetacriticスコアは74/100、mixed or averageでしたが、Economy 2.0アプデ後の2024年7月3日には1日あたり肯定レビュー78件を記録し、従来最高の32件を押し上げました。
とはいえ、プレイ開始前には推奨スペックの確認が欠かせません。

比較表:前作 vs II の主要項目

比較は「項目・前作Cities: Skylines・Cities: Skylines II・違いのポイント」の4列でそろえると見通しがよくなります。
マップ規模、経済シミュ、標準機能、初期アセット数を並べるだけで、前作とIIの思想の違いが一目で見えるはずです。
ここを押さえると、どちらが自分の遊び方に合うか判断しやすくなります。

項目前作Cities: SkylinesCities: Skylines II違いのポイント
マップ規模9タイル最大441タイル拡張の自由度が桁違いで、IIは広さを使った計画都市づくりが本領です
経済シミュ基本システム中心動的サプライチェーン、Economy 2.0でさらに引き締まり経営の歯ごたえを求める人ほどIIが向きます
標準機能DLC/MOD前提の要素が多い発売時点で多くを標準実装機能面の初速はIIが速く、遊び始めの手数が少ないです
初期アセット数DLC込みで豊富前作より少なめ見た目の選択肢は前作が強く、ここは逆転関係になります

規模と機能はII、アセットの豊富さは前作

IIの強みは、都市の器そのものが大きくなった点にあります。
9タイルと最大441タイルでは、同じ「街づくり」でも発想の置き方が変わるのです。
前作で作り込んだ大都市の感覚をIIに持ち込むと、まず感じるのは余白の多さでした。
道路を一本引くにも、住宅地を寄せるにも、将来の拡張を見越した配置が成立しやすく、計画都市をじっくり組み立てる楽しさが前面に出ます。

経済面も見逃せません。
前作の基本システムに対して、IIは動的サプライチェーンへ進み、Economy 2.0でさらに締まりました。
工業、物流、商業がつながっていく感覚が強く、数字を見ながら都市を回す面白さが増しています。
経営の歯ごたえを求めるなら、IIのほうが手応えは明確です。
標準機能の多くが最初から揃っているのも遊びやすく、前作ではDLCやMODに頼っていた便利さを、IIは土台から持っています。

ただ、前作の良さが消えたわけではありません。
初期アセット数は前作(DLC込み)のほうが豊富で、街の表情を作るバリエーションでは今でも優位です。
標準機能の便利さと引き換えに、前作のお気に入りアセットがIIにまだ無くて少し寂しい、と感じた場面は実際にありました。
見た目を細かく積み上げる楽しみは前作が濃く、ここははっきり棲み分けができています。

前作経験者が乗り換えるべきタイミング

前作経験者がIIへ移るべきタイミングは、都市規模をさらに広げたいと思ったときと、経済シミュの厚みを求め始めたときです。
前作で「もう少し大きく作れたら」「物流の流れまで含めて管理したい」と感じていたなら、IIの設計は相性がいいでしょう。
逆に、アセット集めや見た目の作り込みを最優先にしているなら、前作の資産がまだ強く効きます。

おすすめの見方はシンプルです。
規模と機能の現代化はII、見た目のバリエーションと枯れた安定感は前作。
この軸で選べば迷いにくいはずです。
前作で都市づくりの基礎を楽しんだ人ほど、IIでは「広さをどう使うか」が新しい課題になりますし、その変化を面白いと感じられるなら乗り換え時でしょう。
まずは自分が都市に何を求めるか、そこを見極めてみてください。

序盤攻略:税率9%と需要バーで10万人都市を目指す

Cities: Skylines 2 の序盤は、需要バーの色を見て足りない区画を素早く増やすだけで、驚くほど滑らかに人口が伸びます。
特に住宅税率を9%前後に置く考え方と、マイルストーン報酬を元手に拡張へ回す判断が、10万人都市への最初の分岐点になります。
守りに入って住宅税を上げすぎると、序盤の加速はすぐ止まるので注意したいところです。
黒字化は「先に人口を増やし、需要を立て、その後に税収を取る」という順番で考えると整理しやすいでしょう。

需要バーの色を読んで区画を設定する

序盤のいちばん実践的な判断材料は、画面下に出る需要バーです。
緑は住宅、水色は商業、黄色は工業の需要を示しているので、まずはどの色が強いかを見て、足りない区画を道路沿いに置いていきます。
これだけで人口は伸びるので、最初の一歩は難しく考えなくて大丈夫です。
道路を引く、色を見る、対応する区画を置く、電力と水道を通す。
この流れを体に入れるだけで、序盤の停滞はかなり減ります。

区画設定で迷いやすいのは、何を先に増やすかを感覚で決めてしまうことです。
実際には、需要バーが示している色の不足分を埋めるほうが無駄がありません。
住宅を増やせば住民が増え、商業と工業の土台も育つので、序盤は緑の反応を軸にして動くのが安定します。
サービスを盛りすぎていないかを確認しつつ、道路沿いに順番よく広げていけば、街は自然に形になります。

税率9%を基準にした序盤の税金設定

税金は住宅税率9%以下で住宅需要が増加し、11%以上で住宅需要が低下します。
この分岐点がはっきりしているため、序盤の住宅税は欲張らないほうが得です。
筆者も最初の頃に税率を上げすぎて人口の伸びを止め、そこから立て直しに苦労したことがあります。
住宅が増えなければ商業も工業も育たず、結局は税収の芽まで自分で摘む形になるので、住宅税は低く保つのが基本です。

黒字化を急ぐなら、住宅税で無理に回収するより、商業・工業・オフィス区から取る発想に切り替えましょう。
低税率で人口を増やすと、商業と工業の需要が立ちやすくなり、そこから税収が積み上がります。
順番はとても単純ですが、ここを逆にすると街の成長が鈍ります。
序盤は赤字を恐れるより、需要を冷やさないことを優先するほうが、結果として早く安定するのです。

マイルストーン資金で一気に人口を伸ばす

序盤はマイルストーン解放報酬が大きいため、資金を貯め込むより、報酬を使って一気に区画を広げるほうが伸びやすいです。
筆者が手応えを感じたのもこの瞬間でした。
報酬を元手に道路を延ばし、住宅をまとめて増やしたら人口が跳ね、街が急に走り出した感覚がありました。
守りすぎて小さく回すより、最初の報酬で加速装置を作るほうが、序盤の攻略としては気持ちよく決まります。

この段階で気をつけたいのは、拡張そのものではなく、拡張の順番です。
道路を引いてから需要バーで不足色を確認し、対応する区画を置き、電力と水道を妥当な水準で維持する。
この手順を崩さなければ、マイルストーン資金は単なる一時金ではなく、次の人口増加を呼び込む投資になります。
おすすめです。
序盤は細かい黒字より、街の土台を太くする動きを優先してみてください。

交通渋滞を防ぐ序盤の道路設計

渋滞を防ぐ序盤の道路設計では、まず交通を一本の幹線に集めないことが出発点になります。
住宅、商業、工業を偏らせずに配置し、流れが一か所へ吸い込まれないように組むだけで、後の詰まり方は驚くほど変わります。
筆者も最初は幹線一本で町を回してしまい、人口が増えるにつれて交差点が連鎖的に詰まり、都市が止まりかけました。
そこで設計を見直した瞬間に、渋滞対策は「車を減らす」より「動線を分ける」発想だと痛感したのです。

渋滞の主因はゾーニングと単一動線

渋滞の主因は、ゾーニングの偏りと動線が一本に集中することにあります。
住宅地から商業地、商業地から工業地へと車が同じ道を往復すれば、朝夕のピークだけでなく、物流車両まで同じ流れに乗ってしまうからです。
だからこそ、最初の道路敷設では「どこに人が住み、どこで働き、どこで物資をさばくか」を先に決めておく必要があります。
交通を一か所に集めない設計こそが、渋滞を起こしにくい都市の土台になります。

インターチェンジと公共交通の分離

交通量の多いエリア同士は、交差点でつなぐよりインターチェンジで接続するのが基本です。
信号待ちが発生する平面交差は、流れが少し乱れただけで詰まりが広がりますが、立体交差なら車列を止めずに通せるため、ボトルネックが生まれにくくなります。
実際、詰まった交差点をインターチェンジ化しただけで、周辺の車列がするすると解けていく場面は何度もありました。
公共交通も同じで、バス専用レーン、路面電車の専用軌道、高架鉄道のように一般道から分離すると、車と同じ容量を奪い合わずに済みます。
公共交通のほうが優先されるというより、動線を分けることで都市全体の容量そのものを増やす考え方です。

ℹ️ Note

交差点を一つずつ信号でさばくより、最初から立体交差と専用レーンを組み合わせたほうが、後からの修正回数を大きく減らせます。

工業区の外部接続でトラックを逃がす

工業区は、鉄道や港などの外部接続で結ぶと効果がはっきり出ます。
工場から出る貨物トラックが市街地を横切らず、外周で処理されるようになるため、一般車と物流車がぶつかる場面が減るからです。
筆者の失敗都市でも、工業区を鉄道で外部接続した途端、長く伸びていた車列が一気にほどけました。
市内の道路を広げるだけでは限界があり、物流の出口そのものを変えるほうが渋滞には効きます。
序盤からこの構造を入れておけば、人口増加で道路が飲み込まれる前に手を打てますし、後付けの改修に追われずに済みます。
こうした初期設計はおすすめですし、都市が育つ前に試してみてください。

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城崎 拓真

元インフラエンジニアのゲームライター。Cities: Skylines シリーズ累計3,000時間超。都市計画の知識をゲーム攻略に応用する独自の視点が持ち味です。

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