街づくり

PC街づくりゲームおすすめ12選|2026年最新版

更新: 城崎 拓真
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PC街づくりゲームおすすめ12選|2026年最新版

PCの街づくりゲームを選ぶなら、いまは「何が一番すごいか」より「どの路線が自分に合うか」で絞る段階です。Cities: Skylines IIのような最新作から、Cities: Skylinesの定番MOD資産、Manor LordsやAnno 1800の歴史路線まで、

PCの街づくりゲームを選ぶなら、いまは「何が一番すごいか」より「どの路線が自分に合うか」で絞る段階です。
『Cities: Skylines II』のような最新作から、『Cities: Skylines』の定番MOD資産、『Manor Lords』や『Anno 1800』の歴史路線まで、2026年時点で有力作は出そろっています。
この記事では、価格、評判、遊び方の違いを整理しながら、買って後悔しにくい1本の選び方をつかめます。

街づくりゲームは、まず「何を気持ちよく回したいか」で選ぶのがいちばん早いです。
都市の最適化を楽しみたいなら『Cities: Skylines II』、有機的な中世村なら『Manor Lords』、生産と物流の歯ごたえを求めるなら『Anno 1800』が軸になります。
予算を抑えるなら『Cities: Skylines』のセール品や『Tropico 6』、新作の空気を試したいなら『PC Game Pass』経由という選び方もありです。

プレイスタイル別5パターン早見表

プレイスタイル向いている1本こんな人に合う
都市を巨大化させたい『Cities: Skylines II』住民個別シムやマップ5倍拡張を触りたい人
低コストで長く遊びたい『Cities: Skylines』10万件超のMOD資産を使いたい人
中世の村づくりを味わいたい『Manor Lords』グリッドフリーで街が育つ過程を見たい人
需要と供給を詰めたい『Anno 1800』産業チェーンを組むのが好きな人
政治や危機対応を楽しみたい『Frostpunk 2』派閥調整や極限環境の判断を楽しむ人

この表の使い方はシンプルで、まず自分が面白いと感じる「つまずきどころ」を探すことです。
道路計画や渋滞の解消が好きなら『Cities: Skylines II』、配置の自由さや景観の伸び方を重視するなら『Manor Lords』、ライン設計や供給網の組み立てが好きなら『Anno 1800』がハマります。
『Frostpunk 2』は街を美しく整える快感より、派閥政治の圧力の中で生存を選ぶ緊張感が核です。
実際、同じ街づくりでも「最適化で気持ちよくなるタイプ」と「混乱をさばいて達成感を得るタイプ」では、刺さる作品がまったく違います。

12タイトル統一比較表

タイトル方向性価格評価・実績ひとこと
『Cities: Skylines II』都市開発6,990円直近30日好評率54%フラッグシップ級
『Cities: Skylines』都市開発1,500円以下Steam Workshop 10万件超MOD低価格で拡張性が高い
『Manor Lords』中世開拓約5,000円累計300万本、好評86%有機的成長が魅力
『Anno 1800』産業・物流7,200円税抜Steam好評81%需要供給の調整が本体
『Frostpunk 2』サバイバル都市5,200円〜Metacritic 85、好評74%派閥政治が強い
『Workers & Resources: Soviet Republic』計画経済非公表Steam 92%複雑さ重視
『Tropico 6』独裁シム4,398円Steam非常に好評87%軽快に遊べる
『Timberborn』ビーバー文明約5,000円台非公表縦方向建築が楽しい
『Against the Storm』ローグライト街づくり非公表非公表周回型で濃い
『Farthest Frontier』中世辺境開拓約4,000円台非公表生存と開拓の両立
『SimCity 4』クラシック都市開発低価格非公表古典の味がある
『Foundation』グリッドフリー村づくり非公表非公表村の立ち上がりが得意

12本を横並びで見ると、価格差よりも「何をシミュレーションの中心に置くか」がはっきり分かれます。
『Cities: Skylines II』は住民個別シムとマップ5倍拡張で都市そのものを観察するゲームになっており、『Anno 1800』は7,200円税抜でも物流網を組む快感が強いので、価格以上に濃い時間を取りやすいです。
逆に『Cities: Skylines』は1,500円以下で買えるセール時の吸引力が大きく、10万件超のMOD資産まで含めるとコスパが抜群です。
数本で迷うなら、まずこの表で「価格より遊び方」で切るのが効きます。

予算別おすすめ:3,000円台/5,000円台/7,000円超

3,000円台なら『Tropico 6』が最も手堅い選択です。
4,398円で、独裁シムとしての分かりやすさと遊びの幅が両立しているので、重すぎる管理ゲームに入る前の1本として向いています。
セールを待てるなら『Anno 1800』や『Cities: Skylines』の値ごろ感がさらに上がり、特に『Cities: Skylines』は1,500円以下まで落ちる実績があるため、MOD込みで長く遊ぶ入口になります。

5,000円台は選択肢がいちばん強い帯です。
『Manor Lords』は約5,000円で、アーリーアクセスながら累計300万本突破と好評86%を持ち、中世の街がグリッドフリーで育つ感覚を味わえます。
『Frostpunk 2』も5,200円〜で、派閥政治と極限環境の圧が欲しい人にはこちらが刺さるでしょう。
穏やかな成長を取るか、緊張感を取るかで分かれ目がはっきりします。

7,000円超では『Cities: Skylines II』と『Anno 1800』が中心です。
『Cities: Skylines II』は通常版6,990円、Ultimate版11,990円で、都市の規模と住民シミュレーションを最優先する人向け。
『Anno 1800』の7,200円税抜は、産業革命の物流設計をじっくり味わいたい人に向いています。
体験の濃さで見ると、上の2本は「高いから迷う」より「何時間でも回せるから納得しやすい」側です。

リアル都市開発派の鉄板2強:Cities Skylines IIとCities Skylines

都市開発の“本命”を1本に絞るなら、住民の挙動まで追いたいなら『Cities: Skylines II』、安く始めてMODで遊び切りたいなら初代『Cities: Skylines』です。
前者は2023年発売で通常版6,990円、マップが前作比5倍まで広がり、後者はロングセラーとして90%オフ時に1,500円以下で買えるのが強みになります。
どちらも交通シミュレーションの手触りが強いですが、買ってすぐの完成度と、長年育った資産の厚みで方向性がはっきり分かれるでしょう。

Cities Skylines II:マップ5倍と住民シムの進化、賛否両論の理由

『Cities: Skylines II』の魅力は、道路を引いた瞬間の“都市の顔つき”が前作より濃く出るところにあります。
マップが5倍になったことで、住宅地、商業地、工業地を広く分けやすく、幹線道路の一本化や外縁部のバイパス設計に余裕が生まれます。
住民も個別に動くため、ただ人口を増やすだけでなく、通勤経路や物流の詰まり方を見ながら街を直す楽しさがある。
交通シミュレーションを細かく追いたい人には、ここが一番刺さるはずです。

ただ発売当初は『賛否両論』で、期待値の高さに対して不具合や重さが足を引っ張りました。
とはいえ直近30日の好評率は54%まで回復しており、致命的バグは修正済みですから、昔の印象だけで切るのは少し惜しい段階に入っています。
DLCも20本超と多く、追加要素が増えるほど街づくりの幅は広がりますが、積み上げ型の設計ゆえに「本体だけで完結する爽快感」を求めると重たく感じるかもしれません。
最新の都市運営をじっくり味わう人向けです。

初代Cities Skylines:1,500円以下で買える完成度とMOD資産

初代『Cities: Skylines』は、いま買っても“古い”より“完成された遊び場”という印象が強いです。
90%オフセールなら1,500円以下で入手できるのに、Steam Workshopには10万件超のMOD資産があり、交通整理から景観、UI改善まで自分好みにいくらでも寄せられます。
実際、こういう箱庭は本体の面白さより「自分の街にどれだけ手を入れられるか」で寿命が伸びるので、コストと自由度のバランスはまだトップクラスです。

💡 Tip

「まず1本で都市開発の芯を掴みたい」なら初代が扱いやすいです。安く始めて、MODとWorkshopで交通網や景観を詰める流れが作れます。

特に交通シミュレーションの読みやすさは、初代の大きな強みです。
信号の詰まり、交差点の容量不足、外周道路への逃がし方といった問題が視覚的に追いやすく、改善前後の差も分かりやすい。
初代はDLCが20本超まで増えたぶん拡張の幅も広く、長く遊ぶ人ほど“足りない要素をMODで埋める”感覚にハマります。
完成品をそのまま味わうより、手を入れて育てるのが好きな人に向いています。

結論:今から始めるならどっち?

予算を抑えて都市開発の基礎を固めるなら初代『Cities: Skylines』、最新世代の住民シムと広いマップで次の段階を味わうなら『Cities: Skylines II』です。
前者は安さとMOD資産で失敗しにくく、後者は6,990円のぶん設計思想が新しく、街を“観察する面白さ”が強い。
交通を詰めて直す快感を重視するなら、今でも初代から入るのがおすすめです。

中世・歴史派の最有力候補:Manor LordsとAnno 1800

『Manor Lords』と『Anno 1800』は、歴史考証を楽しみながら街づくりをしたい人に刺さる2本です。
前者は14世紀ドイツ・フランコニア地方の建築様式を手がかりにした中世の生活感、後者は19世紀産業革命の供給網を組み上げる快感が軸になります。
どちらも「見た目の雰囲気」だけでなく、手触りのある経済設計まで踏み込めるのが強みです。

Manor Lords:中世領主のリアル街づくりとRTS要素

『Manor Lords』の魅力は、グリッドに縛られない配置と、中世らしい建物の密度感にあります。
14世紀ドイツ・フランコニア地方の建築様式を参考にした見た目は、整然とした都市というより、領主の土地に家や作業場が少しずつ広がっていく空気を作るのがうまい。
街並みを「飾る」より「育てる」感覚が強く、箱庭の景観を重視する人ほど刺さるでしょう。

遊び方の幅も広く、街づくりだけでなくRTS要素が入るため、領地管理の緊張感が生まれます。
2024年4月26日にアーリーアクセスへ入ってから1年未満で300万本を売り上げ、Steamの評価も86%の「非常に好評」と、数字でも勢いが見えます。
価格は5,000円で、PC Game Passなら月額850円でも触れます。
完成版を待つ段階でも、雰囲気重視の中世シムを早めに試したい人には手が届きやすいです。

弱点は、アーリーアクセスゆえに遊びの骨格は見えるのに、まだ未完成感が残るところです。
街の見た目に引かれて入ると、RTSや生産管理の伸びしろが気になる場面もあるはずです。
逆に言えば、今の段階でも「中世の空気」と「配置の自由度」を先に味わえるので、発展途中の作品を追うのが好きな人には面白い選択になります。

Anno 1800:産業革命の供給網パズル

『Anno 1800』は、需要と供給のバランスを詰めるのが好きな人向けです。
建物を並べるだけでは回らず、港湾交易や無人島開拓まで含めて、複数の島を一つの経済圏として組み立てることになる。
街の美しさよりも、どの島で何を生産し、どこへ運ぶかを考える時間が長く、その設計がハマると一気に歯車が噛み合います。

19世紀産業革命を舞台にしているので、木材や食料から始まって、やがて高次の生産チェーンへ広がる流れが気持ちいいです。
Steamでは28,881件のレビューで81%好評、価格は7,200円税抜。
派手さだけで押す作品ではありませんが、長く遊ぶほどネットワーク設計の面白さが増すタイプで、経済シムが好きな人にはかなり相性がいいでしょう。

ただ、需要供給を読み違えるとすぐに資源不足が起きるので、感覚だけで街を広げる遊び方には向きません。
島ごとの役割分担や輸送線の組み方を詰めるのが楽しい反面、考える量も多いです。
景観づくりよりもシステム設計で満足したい人、工業化が進む過程を数字で追いたい人に向いています。

考証 vs 経済シム、どちらを取るか

選び方ははっきりしています。
中世の建築様式や生活感を味わいたいなら『Manor Lords』、供給網と交易のパズルを解きたいなら『Anno 1800』です。
前者は「そこに人が暮らしている」と感じる街並みが武器で、後者は「都市が機能している」と実感できる設計力が武器になる。

実際に迷いやすいのは、見た目の歴史感と遊びの密度を同じものだと考えてしまう点です。
『Manor Lords』は考証と配置の自由度で勝負し、『Anno 1800』は経済の複雑さで勝負します。
筆者なら、風景の説得力を優先する日は前者、じっくり管理を楽しみたい日は後者を選びます。

ℹ️ Note

考証寄りの街づくりを最優先するなら『Manor Lords』、完成度の高い経済シムを求めるなら『Anno 1800』が本命です。

サバイバル・極限環境派:Frostpunk 2とWorkers & Resources

極寒の終末都市で「誰を救うか」を突きつけられるのが『Frostpunk 2』で、物資の流れそのものを設計するのが『Workers & Resources: Soviet Republic』です。
前者は5,200円で、Metacritic 85、Steamでも20,016件中74%好評という評価が示す通り、派閥対立を軸にした政治劇が刺さる人向け。
後者は旧ソ連型の計画経済を生産チェーンから丸ごと組み上げる作品で、Steam好評92%、2024年1.0到達、しかも『Cities: Skylines 2』より複雑です。

どちらも街づくりの顔をしていますが、実際は「都市を眺めるゲーム」ではなく「生存条件を管理するゲーム」だと捉えたほうが合っています。
前者は判断の重さ、後者はシステムの深さが魅力です。
時間を溶かしたい人には強く刺さるでしょう。

Frostpunk 2:派閥対立で揺れる極寒都市

『Frostpunk 2』の面白さは、資源不足そのものよりも、資源の配分をめぐって都市が分裂していく過程にあります。
極寒終末世界では、正しい施策を選んでも全員は満足しませんし、むしろ「誰の不満を受け入れるか」を選ぶ場面が続きます。
派閥対立メカニクスが入ることで、単なる延命では終わらず、政治的な綱引きが毎ターンの緊張感になるのです。

評価面でも強い作品です。
価格は5,200円、Metacritic 85、Steamレビューは20,016件で74%好評。
GamesRadarの9/10やEurogamerの5/5という高評価が並ぶのも納得で、シムとしての厳しさに物語性がきれいに噛み合っています。
派閥をまとめ切れずに都市が割れていくと、寒さ以上に意思決定の重さがのしかかる。
そこにハマる人には、代替が少ないタイプの一本です。

弱点は、気持ちよく都市が伸びていく快感を期待すると肩透かしになりやすい点でしょう。
住民を増やすことより、対立をどう封じるかが前に出るため、建設の自由度だけを求めると窮屈に感じます。
とはいえ、その窮屈さこそが本作の味です。
生き延びるために妥協し、妥協した先でまた別の火種が生まれる。
この循環を楽しめる人に向いています。

Workers & Resources:計画経済の供給網全シム

『Workers & Resources: Soviet Republic』は、旧ソ連型の計画経済を都市運営に落とし込んだ、供給網シミュレーションの極北です。
住宅を建てて終わりではなく、労働者、食料、燃料、建材、輸送手段が一本の鎖としてつながり、そのどこかが詰まると都市全体が止まります。
2024年に1.0へ到達し、Steam評価92%という数字が示す通り、完成度と中毒性で高く支持されています。

このゲームの怖さは、『Cities: Skylines 2』より複雑だと感じるほど、個々の設備が連鎖して動くことです。
発電、採掘、製造、物流、輸送を別々に考えるのではなく、都市全体の循環として設計しないといけません。
たとえば工場を増やしても、道路や鉄道の容量、作業員の移動、原料の流入が噛み合わなければ赤字の穴が広がるだけです。
だからこそ、ハマると「自分で国家インフラを回している」感覚が強い。

ただし、自由に見えて実際は学習負荷が高く、最初の1都市目は失敗前提になりやすいです。
地味な配線や輸送ルートの設計が好きな人には最高ですが、テンポよく景観を作りたい人には重たく映るでしょう。
逆に言えば、複雑さを楽しめる人ほど、都市が自分の設計どおりに回り始めた瞬間の快感は大きい。
建築美よりも、止まらない供給網そのものに価値を感じる人向けです。

どちらが上級者向けか:複雑度と学習曲線

上級者向けとしてより手ごわいのは『Workers & Resources: Soviet Republic』です。
理由は、失敗の原因が一目で読みにくく、しかも都市の各層が相互依存しているからです。
道路一本、輸送一台、作業員の導線ひとつで全体が崩れるので、手探りの面白さと同時に、覚えることの多さも突きつけられます。

『Frostpunk 2』は難しいですが、難しさの質が違います。
こちらはシステム量より、派閥との政治判断が軸です。
都市運営の基本が分かる人なら、あとは「どの勢力にどこまで譲るか」を読み切るゲームとして楽しめます。
対して『Workers & Resources』は、シム好きでも最初から構造理解を求められる。
都市づくりを“経営”として遊びたいなら後者、物語と圧力のある選択を味わいたいなら前者がおすすめです。

癒し・独裁・ファンタジー派:Tropico 6・Timberborn・Against the Storm

『Tropico 6』『Timberborn』『Against the Storm』は、シリアスな最適化よりも“世界観ごと遊ぶ”街づくりを求める人に刺さる3本です。
独裁国家の経済運営、ビーバー文明の水利設計、終末雨に抗うダークファンタジーと、同じ街づくりでも体験の方向性がまったく違います。
気分転換で1作選ぶなら、政治劇を味わいたいか、構造物を積み上げたいか、短時間で何度も建て直したいかで見分けると迷いません。

Tropico 6:独裁シミュレーションと観光経済

カリブ海の島国で独裁者としてふるまう『Tropico 6』は、4,398円で手に取りやすく、Steamレビューも12,953件で87%好評、直近30日でも86%を維持しています。
4つの時代をまたいで国家を運営し、バナナ共和国らしい皮肉を楽しみながら、観光と産業をどう両立させるかを考えるのがこのゲームの面白さです。
街の美しさだけでなく、住民の機嫌や輸出の流れまで絡むので、眺めて楽しいのに中身は意外と骨太。
政治風刺が好きならおすすめです。

魅力は、都市計画がそのまま独裁政権の演出になるところです。
港やリゾートを整えて観光客を呼び込みつつ、裏では権力を固める動きが同時進行するので、建物配置の1手に“らしさ”が乗ります。
反面、細密な交通最適化や極端なシビアさを求める人には軽く感じるでしょう。
経営の詰めよりも、カリブの陽気さと権力ゲームの空気を味わいたい人向けです。
実際に手を動かすと、街が整うほど「この国をどう見せるか」の発想が強くなります。

Timberborn:ビーバー文明と垂直都市

『Timberborn』は約34.99ドル、5,000円前後の価格帯で、ビーバー文明を率いて水管理と縦方向建築を詰めるゲームです。
平面に広げるだけでは足りず、貯水・干ばつ対策・高低差の使い方がそのまま生存率に直結するので、箱庭を“積む”感覚が強いのが特徴になります。
木材や水路の設計を考える時間そのものが楽しく、建築好きにはたまらない反面、のんびり景色を眺めるだけの癒し寄りではありません。

この作品の面白さは、縦の発想で街が一気に変わることです。
ダム、階段、テラス状の居住区を重ねると、同じ土地でも利用効率が伸びていき、見た目にも「文明を築いている」感じが出ます。
水を貯めるか流すかの判断は分かれ目が多く、設計を雑にするとすぐ詰まるので、ゆるい街づくりを期待すると戸惑うかもしれません。
逆に、仕組みを作って回る快感を味わいたい人には。
私はこの手のゲームで、地形の凸凹が“制約”ではなく“設計材料”になる瞬間がいちばん好きです。

Against the Storm:終末雨に立ち向かうローグライト街づくり

『Against the Storm』は、ダークファンタジーの空気の中で人間・ビーバー・トカゲ・キツネ・ハーピーを率いるローグライト街づくりです。
Steam上で割引中なのもあって、いま触りやすい一本になっています。
普通の都市建設と違い、1つの街を延々育てるのではなく、荒れた世界で拠点を立て直しながら前進する構造なので、短い緊張感と再挑戦の回転が魅力です。

向いているのは、毎回ちがう条件で判断したい人です。
種族ごとの役割や要求を見ながら施設を組み替え、終末雨の圧に耐える流れは、パズルのようでもありサバイバルのようでもあります。
長期の箱庭をじっくり愛でたい人には落ち着かなさが出るでしょう。
ただ、1プレイごとの濃さは強く、街づくりに“ローグライトの中毒性”を足したい人には刺さります。
建てて、崩れて、また建てる。
その反復が苦にならないなら、かなり相性のいい選択肢です。

ニッチ派の選択肢:Farthest Frontier・SimCity 4・Foundation

シリアスな都市計画より、世界観の濃さや遊び方のクセで選びたい人には、この3本が刺さります。
『Farthest Frontier』『SimCity 4』『Foundation』は、同じ街づくりでも求める手触りがまったく違うのが面白いところです。
加えて、独裁国家運営の『Tropico 6』、ビーバー文明の『Timberborn』、ローグライト型の『Against the Storm』まで見渡すと、「街を育てる」楽しさの方向性がはっきり分かれます。

Farthest Frontier:辺境開拓と疫病管理

『Farthest Frontier』は、未開の地に村を起こし、食料・防衛・衛生を同時に回すのが好きな人向けです。
見た目は牧歌的でも、中身はかなり渋い設計で、住民の健康や疫病対策を後回しにすると、あっという間に生活が崩れます。
きれいな街並みを作るだけでは前に進まないので、街づくりに「管理の手触り」を求める人には。

良い点は、開拓の段階ごとに判断が変わること。
最初は伐採と農地の確保、次に貯蔵と医療、さらに外敵対策へと重心が移り、単なる配置ゲームで終わりません。
気になるのは、のんびり眺めるだけのプレイには向かない点でしょう。
忙しさを楽しめる人ほどハマります。

同じ「街を守る」感覚なら、『Tropico 6』はカリブの独裁国家を4つの時代で運営するタイプで、4,398円、Steamでは12,953件レビューで87%好評、直近30日も86%です。
『Farthest Frontier』が生活圏の詰めを味わう作品なら、『Tropico 6』は政治と経済の振り回しが主役。
派手さを優先するなら前者、制度設計の面白さを見たいなら後者です。

SimCity 4:低価格で楽しめるクラシック

『SimCity 4』の強みは、今なお「都市の骨格を作る気持ちよさ」が残っていることです。
価格が抑えめで、昔ながらの市街地、幹線道路、住宅地と商業地のつながりをじっくり組み立てられるのが魅力です。
派手な演出は少ないものの、交通の流れや地価の変化を追う楽しさは今でも生きています。

メリットは、クラシックゆえに要求されることが素直な点です。
新しい要素を追いかける負担が少なく、都市計画の基本を遊びながら覚えたい人に合います。
デメリットは、現代の大型タイトルと比べると見た目や手触りが古く、刺激の強さでは負けること。
そこを「味」と感じられるかが分かれ目になります。

『Timberborn』は約34.99ドル、円換算で5,000円台が目安で、ビーバー文明という設定に加えて水管理と縦方向建築が特徴です。
『SimCity 4』が地面に都市を広げるクラシックなら、『Timberborn』は水位と高低差を読んで積み上げる作品。
都市の機能美を低コストで楽しみたいなら『SimCity 4』、仕組みで遊びたいなら『Timberborn』が向いています。

Foundation:グリッドフリーの中世村

『Foundation』は、整った区画ではなく、有機的に育つ中世の村を楽しみたい人にぴったりです。
グリッドに縛られないぶん、建物が自然な曲線を描き、見た目の「村っぽさ」が出やすいのが魅力です。
街を整然と揃える快感より、生活の匂いがする景観を作りたい人に合います。

メリットは、配置の自由度が高く、景観づくりに個性が出ること。
道をまっすぐ通すより、地形や流れに合わせて村が伸びていくため、完成したときの表情が豊かです。
気になるのは、整列させる快感を重視する人には少し扱いづらい点でしょう。
きっちり計画図どおりに作りたいなら、別の作品のほうが合います。

『Against the Storm』はダークファンタジーのローグライトで、人間・ビーバー・トカゲ・キツネ・ハーピーを率いる構成です。
短い周回で緊張感を味わうゲームなので、1つの村を長く育てる『Foundation』とは対照的です。
中世の生活感をじわじわ育てたいなら『Foundation』、毎回違う展開を楽しみたいなら『Against the Storm』がしっくりきます。

失敗しない選び方:プレイ時間・PCスペック・買い時

『Cities: Skylines II』を軸に街づくりゲームを選ぶなら、見るべきは「何時間遊ぶか」と「今のPCで気持ちよく動くか」です。
チュートリアル後の初プレイは20〜50時間、設計を詰めるほど200時間超まで伸びるので、短期の遊び切りより長く付き合う前提で選ぶと失敗しません。
ただし『Cities: Skylines II』の推奨スペックは高めで、快適さを求めるならPCの余力は要ります。
『Anno 1800』『Tropico 6』『Manor Lords』のように、セール時期とアーリーアクセスの見方まで含めて決めると、総額と満足度のズレが小さくなるでしょう。

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城崎 拓真

元インフラエンジニアのゲームライター。Cities: Skylines シリーズ累計3,000時間超。都市計画の知識をゲーム攻略に応用する独自の視点が持ち味です。